毒母・毒父のタイプについてはこちら
今回は、子供(自分)が悪いと思わされている呪いについて紹介し、その呪いを解いていきたいと思います。
呪い①:「親は自分を嫌うのは、自分のせい」
どんなタイプの毒親だろうと、子供は親を信じようとします。
「自分が悪いから、親は自分を嫌うのではないか」
「自分が怒られることをするから、親は自分に辛く当たるのではないか」
と思ってしまうものなのです。
対処法:「親がどんなでも子供は立派に育つ」という幻想を捨てる
多くの場合、親は子供が最初に出会い、最も影響を受けてしまう存在です。
例えば親自身が精神疾患をもっていたり、親自身も配偶者から暴力をふるわれていたり、リストラにあって大きなストレスを抱えていたり、たとえ親にどんな事情があったとしても、それは親の問題であり、あなたのせいでは全くありません。
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毒をもってしまった理由も原因も、親自身のせいなのか、それとも親を取り巻く環境のせいなのか、どっちにしろ、あなたには関係ありません。
親をなぐさめたり、頑張って親の怒りを鎮めたりしてあげなくていいんです。
それは子供の役割ではないからです。
呪いがとけると、自分が不適切な環境で育ってきたこと、だから自分が悪いのではない、と思えるようになります。
呪い②:世間の「親は大切にすべき」という常識
日本は昔から「親は大切にしなさい」という道徳観念が根強く、親を大切にする人=いい人、という常識が当たり前のように語られます。
一般的にはもちろん間違っていませんが、ここで一般的な「親を大切にする」というとらえ方と、毒親育ちにとっての意識は全然違います。
- 親は自分を痛い思いをして生んでくれた
- 親は自分を何年もかけて育ててくれた
- 親は自分にお金をかけて大学まで行かせてくれた
- 親は自分を痛い思いをして生んでくれたが、その後の人生で辛くあたられた
- 親は自分を何年もかけて育ててくれたが、育て方は虐待やネグレクトであった
- 親は自分にお金をかけて大学まで行かせてくれたが、自分が望まない教育や進路を無理やり強制された
このように、「親は敬え」と言われて感じるものは、世間の声と毒親育ちの思いにかなり隔たりがあり、世間の声は表面的なものでしかありません。
毒親育ちの人は、誰かに自分の環境を相談したり、話してみようとしたことがあると思います。
しかし、「親のことを悪く言うものじゃない」「そんなこと今更言ってもしょうがないよね」という反応をされてしまうことは、非常によく起こりえることです。
対処法:世間に常識に理解されなくていい
自分は親に、過去こういうことを言われて傷ついた、親のこういう部分がおかしいと思う、そういった、少しでもおかしいと思っていることを思い出して、蒸し返しましょう。
「自分は悪くない」をしっかり認識することで、最終的な親からの支配から逃げて自由になることにつながっていきます。
まとめ
今回は以上になります。
「自分は悪くなかった!」と思えることは、次への重要な第一歩です。
辛くなりすぎない程度に、ゆっくりと記憶を思い出し、自分の辛さを認めてあげてください。
次は、「ステップ3:自分のなかの怒りや悲しみを認めよう」を解説していきたいと思います。
お読みいただきありがとうございました!