旦那さんや奥さん、彼氏や彼女の親が毒親で
- どうしたらいいかわからない人
- 理解したいと思っている人
- パートナーとうまくやっていく方法を知りたい人
普通の健全な親のもとで育った人が、上記のように思うのは普通です。
でも、これではやがて毒親育ちのパートナーとはこじれてしまいます。
最近では、「毒親」という言葉が世間に浸透してきており、毒親育ちでない人にも、「毒親」という言葉を知ってもらえるようになりました。
しかし実際には、パートナーの親が実は毒親だったと知ると、戸惑う人も多いのではないかと思います。
今回は、夫や妻や、彼氏や彼女の親が、毒親だったとき、もしくは毒親かもしれないと思ったとき、そのパートナーと今後もずっと円満に過ごす方法について、解説していきたいと思います。
なお、この記事は毒親育ちである筆者の夫にアドバイスを受けながら書いております(笑)。
心得1:パートナーの親が普通とは違うということを知る
毒親には、様々なタイプがあります。
暴力をふるったり、ネグレクトをするだけが虐待ではありません。
夫から聞かされてるからもう知ってる!俺は毒親の知識がある!と思う方も、ぜひもう一度、考えてみてください。
毒母親・毒父親は、主に下のようなパターンに分けられます。
パートナーに「どれが一番当てはまるの?」と聞いてみてもいいと思います。
きっと、自分を理解してくれようとしている、と相手は嬉しい気持ちになると思います。
毒母の種類・特徴とは
毒親の母親は、主にこの6つに分けられます。
- 「ジャイアンタイプ」:子供と一心同体な毒母
- 「あなたのためタイプ」:援助する毒母
- 「自己愛タイプ」:いつも自分が正しい毒母
- 「白雪姫の母タイプ」:子供に嫉妬する毒母
- 「悲劇のヒロインタイプ」:かわいそうな毒母
- 「ネグレクトタイプ」:責任を放棄する毒母
これらのパターンについては、下記の記事に1つずつ、詳しく解説しています。
毒父の種類・特徴とは
- 「受動的ADSタイプ」:家族の問題は知らんふりな毒父
- 「ジャイアンタイプ」:家庭内恐怖政治毒父
- 「カメレオンタイプ」:妻と一心同体な毒父
- 「巨人の星タイプ」:昭和根性論で責め立てる毒父
- 「ネグレクトタイプ」:責任を放棄する毒父
これらのパターンについては、下記の記事に1つずつ、詳しく解説しています。
相手の親はどのパターンなのか、理解を深めることが第一歩なので、ぜひどのタイプかを確認してみてください(複数当てはまる場合もあります)。
一般的な親と毒親は違うことを理解する
少なくとも、あなたの思う一般的な親への価値観は、相手には当てはまらない可能性が大なのです。
心得2:思っている以上にパートナーの傷は深いということを知る
あなたの配偶者や恋人が普通に生活しているように見えても、あなたが思っているよりもずっと、パートナーは深く傷ついています。
毒親についてすぐに理解できないことはよくあること
彼氏や彼女、奥さんや旦那さんから、
- 「私の親はこんなに酷かったの!」
- 「俺の親はとんでもない奴だったんだ!」
と聞いても、なかなかピンと来る人って、多くないと私は思います。
そう思ってしまうのも、仕方ないことです。
自分が育ってきた環境から身に着けた価値観を、簡単に広げられる人ばかりではありません。
毒親は外面はいい場合も多い
もしパートナーの親に会っている場合、「意外と普通じゃん」と思ってしまうことも、あると思います。
しかし、外面「は」いい毒親というのは、実は結構多いのです。
だからこそ、あなたの配偶者は周囲に理解できず、苦しんでいるのです。
長時間、長期間接していないと、その毒を隠され、感じ取れない場合もあるのです。
毒親に苦しんでいるパートナーを信じる
こういう場合、あなたが相手の親をどう感じるかではなく、
パートナーが毒親の影響に苦しんでいるという事実を正しく認識してください。
本来大切な存在であるべき親に、こうも苦しめられているということは、それだけでおかしなことだと思いませんか?
どうか、パートナーを信じてあげてください。
新しい未来は、信じるパートナーと2人で作っていってください。
そこに親は関係ありません。
心得3:どうにかしてあげたいと思う気持ちは封印する
あなたがそう思うとしたなら、きっとあなたは優しい人なんだと思います。
でも、とても残念ですが、それは逆効果です。
相手に改善を期待しない
パートナーの親とは言え、結婚したら自分に無関係ではなくなるから、なんとか関係を改善してほしい!
そんな風に思ってしまうこともあるでしょう。
しかし、期待をかけるほど、パートナーにはこんな風に思われてしまいます。
- 「こんなに辛いと言っているのに、私の苦しみを理解してくれていない」
- 「また俺を地獄の日々に戻すつもりなのか」
パートナーとその親との関係が良好な方が、あなたにとっては良いかもしれません。
でも、どうにかしてあげたいと思っても、それはエゴにしかなりません。
傷つき戦ってきた過去や、行ってきた人生の選択は、パートナーの生きた証です。
あなたが何かしてあげられることは、残念ですがありません。
でも、パートナーがしてきた選択を、「よく頑張ったね」と認めてあげられるのも、あなただけなんですよ。
心得4:毒親との関係は、相手が今後どうしたいのかを尊重する
毒親育ちには、結婚、子育てがハードルとなることがあります。
毒親育ちには幸せなイベントが負担になることもある
結婚時には、両家挨拶や食事会、結婚式などが待っています。
子育てには、里帰りや孫と祖父母の交流があります。
全員がとは言いませんが、これらをただの幸せなイベントとは捉えられない毒親育ちは多く存在します。
- 「結婚はしたいけど、2人であげたい。だけど、相手の親が出席したいって言ってきたらどうしよう。親には絶対に式に出てほしくない」
- 「パートナーとだったら子供はもってもいいけど、親には見せたくない。親とこれ以上関わったら私の精神がおかしくなってしまう」
- 「俺は親と縁を切っているけど、相手の親がうちの親と仲良くしたいと言ってきたらどうしよう。相手の親には変な奴と思われたくないし…」
こんな風に、あなたに、あなたの両親に悪く思われたくないという気持ちから、一人で抱え込んでしまい、結婚や子供を高いハードルに感じてしまう毒親育ちもいます。
親とどう関わるかはパートナーに任せ、それを認めよう
こんなパートナーとうまくやっていくためには、基本的にパートナーが自分の親と今後どのように関わっていくかを、パートナーに任せましょう。
全く関わらないとか、年に数回会うだけにしておくとか、会っても数時間で留めるとか、援助は受けないとか。
そして、どういう選択であっても、それを受けとめるという姿勢がなにより大事です。
まっとうな価値観をもつあなたは、「子供が生まれたら、親に孫を見せてあげないとかわいそう」と思うかもしれません。関係を改善してほしいと思うかもしれません。
でも、それはパートナーにとっては、大きな試練かもしれません。最悪、心を壊してしまうかもしれません。
完全に理解はしなくてもかまいません。夫や妻がどうしたいのか、まずは聞いてみて、どうしてそう思うのか、その気持ちに寄り添ってあげてください。
まとめ:あなたがパートナーの最大の理解者になる
これらのことが実践できると、毒親育ちの旦那さん、奥さん、彼氏、彼女と、適切な話し合いも進み、きっとうまくいきます。
今まで毒親にいじめられ、認められず、非難され育ってきた毒親育ちにとって、否定せず話を聞いてくれるあなたはオアシスのような存在になるでしょう。
毒親に存在を肯定されなかった毒親育ちは、大体の人が自己肯定感が低めです。
親に自己を肯定されず、自分で自分も肯定できない人を、あなたが肯定してあげてください。
毒親育ちを妻に持ってしまったブログ主の夫にも、生の声としてかなり赤裸々な体験談を書いてもらいましたので、こちらもどうぞ!
以上、お読みいただきありがとうございました!