くろ
今回は、「毒親に、自分は毒親だと気づかせることはできるか?」という疑問を解説していきます。
この記事は、下記の後編となります。まだの方は、先にこちらを読んでいただくとわかりやすいと思います。
【自覚なし!】毒親自身が毒親だと気づけない3つの理由(前編)この記事は、なぜ毒親は自分が毒親だと気づけないのか?という疑問について解説しています。どう見たって普通の親と比較しておかしいのに、なぜわからないのか、なぜ理解してもらえないのか。気づいて反省してほしい。そんな毒親育ちにおすすめの記事です。...
Q.毒親を「治す」ことはできるのか?
みけ
それで、毒親って治るの?マシになったり良くなったりするの??
前の記事の理由のとおり、毒親は「自覚」することができません。
カウンセリング等を受ければまた別なのですが、毒親が自身の毒に「気づき」、過去の行いを「反省」し、「カウンセリングに行く」ところまでたどり着くのは、かなり難しいのが想像できます。
みけ
でもさ、子供が親元から離れたり、距離を置くようにしたら、少しは変わるんじゃない?孫ができたら性格が丸くなったりとかさ。
くろ
毒親への再接触で、被害を食らう毒親育ちは結構多いんだよ…
毒親から距離を置くと、毒が薄まったように感じる現象について
くろ
というわけで、一旦実家から出て毒親から離れてしばらくしたら、「あれ?親もマシになったかな?」と思って再び親と接触し、とんでもない目にあった毒親育ちを呼んできたよ。
うさぎさん
わたしは一度、就職で家を出たんです。毒親との生活は毎日辛かったんだけど、一人暮らしで自由に過ごしているうちに、毒親の強い印象がだんだんと薄れてきたんです。
うさぎさん
年に数回帰るだけ、電話でたまにやり取りするだけになったら、「あれ?親も丸くなったのかな?わたしがいなくなって、少しは反省したのかな?」「もしかしたらそんなにひどい親じゃなかったのかも?」って思ってしまったんです。
うさぎさん
そしてつい、結婚して子供ができたとき、里帰りしてしまったんです…
うさぎさん
丸くなったなんてとんでもなかった。育児に協力どころかダメだししてきたり、非難してきたりしました。
うさぎさん
とにかくよく泣く子だったので、毎日必死にあやしていたら、「こんなに泣くのはお前の育て方が悪い」「私の時はそんなに泣かなかった」と否定されたり。
うさぎさん
なかなか母乳が出なくて苦戦していたら、「母乳が出ないのはお前の努力が足りない」と罵られたり。粉ミルクを併用しようとしたら、「そんな人工的なものを使うなんて信じられない!」と罵倒されたり。
うさぎさん
結果ストレスから不眠症になり、今でも薬を飲んでいます…
うさぎさん
今ではアポなしで私たちの新居にも押し掛けてきます…。すっかり距離を詰められてしまい、毎日辛いです。
毒まみれだった環境から、大学などの一人暮らしや、結婚などで、実家からやっと離れられた時。一旦は、もうあまり接触しないようにしよう、と思います。
でも、毎日辛くて窒息しそうな環境から一転、たまの連絡しか取らなくなると、服毒していたものが薄れ、「あれ、まともになった?」と錯覚することがあります。
そしてまた連絡をとり始めたり、何かの拍子で実家に帰る機会があると、最初のうちは親が優しいように見えても、あっという間にからめとられ、よりいっそう戻ってきたターゲットを今度こそ逃がさないよう、干渉されたり、支配されたりします。
なや
せっかく距離を置いたのに、あなたの今後の人生がめちゃくちゃになってしまいます。毒親の性格は治ることはないので、期待しないようにしましょう。
それでもどうにかして自覚させたい場合
みけ
それでもどうにかして自覚してほしいって思っちゃうなぁ…こんなに辛かったのにさ。せめて反省してほしいよ。
くろ
きびしいけど、第三者であるカウンセラーに定期的にかかることができれば、まだその可能性はなくもないね。
もし毒親の配偶者や、両親(祖父母)がまともな人であった場合、毒親に働きかけ、カウンセリングに通うことができれば、まだ改善の能性はあるかもしれません。
もしまともな親類がいるのであれば、相談してみるのもアリだと思います。相談して悩みを共有するだけでも、気持ちが少し晴れるかもしれません。
でも、それにはお金も時間もストレスもかかります。
しかも、必ず良くなるとは限りません。
なや
私個人としては、とっとと毒親を自分の人生から切り離してしまって、自分が毒親から解放されることを目指すのが一番いいと思います。
【毒親から逃げよう】毒親から自由になるための7ステップこの記事では、毒親育ちが毒親から解放されるための手段を丁寧に紹介しています。毒親育ちが自由になるには手順があり、それを「自分のために」1つ1つステップを積み重ねていくことが大切です。今の自分はどの解毒段階にいるのか、ぜひ参考にしてみてください。...
まとめ
「毒親」とは自然発生するものではなく、そこには必ず理由があります。
もしかしたら、毒親の親もまた毒親で、そこに気づかないまま、自分の親を真似た子育てをしていただけなのかもしれません。
くろ
「親を変えたい」「関係を改善して親に愛されたい」と思うのは、当然です。そう思うことは、何も悪いことではありません。
それでも、私たちの時間は有限です。親に縛られ続ける理由はどこにもありません。
なや
絶縁するか、距離をとって付き合うか、親との最適な関わり方を考えてみてくださいね。
以上、お読みいただきありがとうございました!