- 毒親兄弟の葬式に出席したくない人
- 毒親とは縁を切ったので、親が亡くなった時も関わりたくない人
- 毒親の葬式はあげたくないが、それでいいのか不安な人
- 毒親の葬式は最低限で済ませたいと考えている人
今回は、毒親、毒兄弟とあまり接していない人、縁を切った人が、毒家族が亡くなったときに関わらなくてすむための記事です。
Q.埋葬(火葬)の責任・法的な義務は誰にあるのか?
【墓地、埋葬等に関する法律】
第9条 死体の埋葬又は火葬を行う者がないとき又は判明しないときは、死亡地の市町村長が、これを行わなければならない。
※もちろん、同居等していて、親が亡くなったのを知っていて放置したりすると「死体遺棄」で罰せられます。
扶養義務についてはこちら↓
例えば病院で亡くなった時、病院はわかる限りの親族に連絡をします(病院側が私たちの連絡先を知らなければ、連絡は来ません)。
また、事故や事件性のある死に方、孤独死などで警察が関わる場合も、同様に連絡が来るでしょう。
どちらの場合も、めちゃくちゃプレッシャーをかけてくると思われますが、遺体引き取りを拒否すれば、義務者である市区町村長が火葬を行ってくれます。
親の葬式を拒否したい時の対応策レベル3
レベル①:葬儀はせずに直葬(火葬)だけにする
一般的なお葬式の流れは「お通夜」→「告別式」→「火葬」の順番になります。
直葬(火葬式)だけする場合は、この前2つをすっ飛ばすことになります。香典をもらうことがないので、香典返しの必要もなくなります。
火葬は法律上、亡くなってから24時間経過後からしかできないので、それまで自宅か火葬場の霊安室などに安置します。
その間に、死亡届の提出、火葬場の予約手続きなどをして、火葬の日を迎えます。
ちなみに岐阜県の田舎に住んでいる私の知り合いは、葬儀をせず、かといって何もしないものなと思い、気持ちでお経だけ読んでもらいました。
しかし、お坊さんにとってはただ収益が減ることになり、「葬儀をあげないなんて故人に対して無礼だ」とかなりネチネチ文句を言われたそうです…
より詳しく直葬のやり方について知りたい方は、こちらも合わせてどうぞ(小さなお葬式HP)↓
レベル②:喪主をやらない・親の葬儀に参列しない
ただの慣習なので、友人や知人が喪主を務めてもいいし、後見人やお寺の住職が喪主を代行してくれることもあります。
ほかに喪主になる候補がいて、絶縁していて、相続放棄をする予定なら完全無視で全く問題ありません。
レベル③:まるっと思いっきり無視
冒頭にも少し書きましたが、基本的に埋葬又は火葬の義務は死亡地の市町村長にあります。
ただし、もし親と少しでも関わっていて、もし病院や介護施設で親が死亡した場合、親は病院や介護施設にあなたの連絡先を伝えておくでしょうから、連絡は行くでしょう。
また、親以外の親類とだけ関わっていても、その親類から親死亡の連絡は来ると思います。
そういうときに、丸っと全部無視するのは、相当前もって覚悟しておかないと、実際にはきついと思います。
親の死亡に関わりたくない場合には、親とは絶縁しておく、親類とも関わらないでおくのが、巻き込まれる可能性は少ないと思います。
最低限やるべきこと:相続放棄の手続き
手続き的に簡単なのは、親に相続させない旨を遺言書に明記してもらうことですが、かなり難易度が高いと思います。
毒親が亡くなったとき、相続放棄の手続きを行って、財産だけでなく借金を相続してしまう事態を避けましょう。
相続放棄の手続きは、「相続の開始を知ったときから3ヶ月以内」に行う必要があります。死亡したら素早く実施しましょう!
相続放棄の手続で必要な資料など、もっと詳しく知りたい方はこちらの弁護士さんのHPをどうぞ↓
また、毒親が生きている間にでも、裁判所に対して「遺留分放棄」の申し立てを行うことで、遺留分の受け取りを拒否することができます。
どうしても事前に手続きしておきたい場合は、弁護士に相談して遺留分放棄の審判を申し立てておきましょう。
まとめ
私は親と絶縁したとき、次に会うときは親族の誰かが死んだときかな…と思っていました。
でも、別に死んだって会わなくてもいいんですよね。
最近祖父が亡くなりましたが、あまりに毒母に会いたくなくて行きませんでした。でも、特に大丈夫でした。
きっと毒母は子供を葬式に連れてこれなくてバツの悪い思いをしたと思います。ざまぁみろと思っています。
誰かの死というのは、それがたとえ大嫌いな、いっそ死んでほしいと思っていた親や兄弟であっても、大きなストレスをもたらします。
下手に会ってしまって、過去の痛みがフラッシュバックしPTSDが再燃してしまうなんてこともあり得ます。
近づかなくて良いものは避け、平和な毎日を過ごしましょう。
以上、お読みいただきありがとうございました!