今回のステップでは、親にできること・できないことの線引きをしていきます。
毒親から自立するために、期待することを決めよう
前回のステップで「親が毒親となったバッググラウンド」を考えたことで、毒親の成り立ちを理解することができました。
すると、今度は、毒親に何ができて、何ができないかを整理することができます。
この線引きができるようになると、いよいよ次の「今後の親との付き合い方を考える」段階に入っていくことができます。
それでは、ステップ4と同じように、段階的に考えていきましょう!
親への期待・諦めを整理する方法
方法はとても簡単で、
①親に期待したいこと
②それは親にとって可能かどうか
③なぜ可能か、可能でないか
の3つにわけて、ひたすら書いてみるのです。
じゃあどうするか、は次のステップになりますので、まずここまでを書き出してみてください。
これらは親にわざわざ聞いたりしなくても、私たちが今まで一緒に暮らし感じてきた主観で大丈夫です。
自分が整理できれば、どういう書き方でも量でも大丈夫です。
今後親との付き合いをどうするかを決めるのは、自分自身ですからね。
と簡単に言ってもわかりにくいので、私の場合と、知人の場合の2パターン書いてみますので、自身のことを振り返る参考にしてみてください。
例1:ブログ主の場合
例として、私が絶縁する前の状態を書いてみます。
毒母は、モラハラ・ヒステリー・暴言暴力が酷く、おそらく自己愛性パーソナリティ障害でした。
下記で言うところの「ジャイアンタイプ」毒母でした。
そして毒父はASD傾向にある人で、夫婦で問題を解決せず、その解決を子供に求めていました(子供がいい子に育てば解決すると思っていた)。
こちらの記事の「受動的ADSタイプ」毒父でした。
ブログ主が毒親に期待したこと
【①期待】1人の人間として扱ってほしい。モラルハラスメントをやめてほしい。
【②できるか】できない。
【③なぜか】子供は親の所有物だと思っているため。親自身のコミュニケーション能力に問題があるため(自己愛性パーソナリティ障害であるため)
【①期待】学費を出してほしい。
【②できるか】できる。
【③なぜか】自身の見栄のため、子供に学歴をつけさせたいから。
【①期待】1人暮らししたい。
【②できるか】できる。ただし、お金は出してくれない。
【③なぜか】今までも衣食住については最低限しか提供してもらえなかったため。
【①期待】毒母をとめてほしい。
【②できるか】かなり難しい。
【③なぜか】妻の正解が、家族の正解だと思い込んでいるため。
毒親との線引きポイント
こう書くと、1人の人間同士として永続的に付き合っていくのは不可能でも、一時的に自身の力をつけるために学費を援助してもらうことはできる、と考えることができます。
私はこの毒親の特徴から、将来的には縁を切るけど、学費を出してもらえるうちは耐えて、一人で生きていけるような力をつけよう。と決めました。
無意識的には小学6年生のころに、はっきりと意識したのは高校生ごろに決まっていたと思います。
例2:知人Aの場合
もう1パターン、知人Aの場合についてご紹介します。
Aの親は、毒母がうつ病を患っており、過度に心配したり、「あなたがそんな態度ならもう死ぬ」といったパフォーマンスが酷く、そのプレッシャーに苦しめられたそうです。
下記で言うところの「悲劇のヒロインタイプ」毒母だったようです。
過干渉な「あなたのためタイプ」も少し入っているようです。
一方で、毒父はモラハラタイプで、暴力はないものの、母親に対し、「お前の仕事なんて大したことない」と平気で言ってしまうような人だったようです。
こちらの記事の「ジャイアンタイプ」毒父でした。
知人Aが毒親に期待したこと
【①期待】自分に執着しないでほしい。
【②できるか】一時的にはできる、長期的には難しい。
【③なぜか】「口出ししないでほしい」等と言うと、その場はしぶしぶ聞いてくれるが、忘れてしまうのか、衝動が収まらないのか、時間がたつと同じことを繰り返すこともある。
【①期待】衝動的に行動する、決定するのをやめてほしい。
【②できるか】かなり難しい。
【③なぜか】自分が決定したことが、そのまま子供のためになると信じて疑わないため。
【①期待】家族へのモラハラをやめてほしい
【②できるか】かなり難しい。
【③なぜか】ずっとそのようなコミュニケーションでやってきたので、何が悪いかがよくわかっていない、悪気がなく、問題が発生していると感じていない。また、格下の子供からの意見を受け入れない。
毒親との線引きポイント
こう書いてみると、毒父には改善の余地はなさそうです。子供の意思を尊重しないタイプで、子供の立場からこの毒父を変えるというのは無理そうです。
ただ、毒母側に関しては、一時的には聞こうとはしてくれるタイプの親なので、密に関わらないように、適切な距離をとれば、そこそこ上手くやっていける希望はあります。
そして現在は、私と違って絶縁はせず、気を抜くとべったりとしてくる毒母を制しながら、毒父とはあまり関わらず、住む場所も距離をとって暮らしています。
まとめ
今回は、親に期待できること・できないことを、一例をあげて考えていきました。
毒親の種類によって、またその毒の濃度によって、ずっと関係を続けていけるのか、年1回だけ会うような関係にするのか、それともすぐにでも絶縁するのか、ほんとうに人それぞれです。
それでも、自分が付きあう人は、親も含めて自分自身が決めてよいことです。
誰も、いじめっ子とずっと友達でいろなんて言わないですよね。
環境が変われば、付き合う人も変わります。
昔同じクラスで1年間同じ場所で生活したクラスメイト、くらいの感覚で、親を過去の人にしてしまっても良いと、私は思います。
この次はいよいよ、今後の親との付き合い方を考えていくステップです!
お読みいただきありがとうございました!