毒親の洗脳が解かれると、これらの感情に支配されることがほとんどです。
毒親への怒りを認める
毒親の洗脳が解かれると、今まで自分が悪いと思って耐えてきたのに、ずっと我慢してきたのに、親や、まわりの大人に騙された!という怒りが起きます。
まずは、「怒って当然のことをされた」と、自分のなかの怒りの気持ちを認めましょう。
毒親からは色々な言葉や態度で「悪いのはお前」と思わされているはずです。
「どうせ私が悪い」「俺が悪いから親に怒られる」「正しいのは親だから、ひどいことをされてもしょうがない」と、無意識のうちに思わされてしまっているのです。
悪いのは親です。怒って当然なんです。
「悪いのは自分だ」と思ってしまうと、自分を自己否定し、自分を傷つけてしまい、同時に自信も失ってしまいます。
悪いのは自分じゃない!と怒ることで、自分を取り戻していくことができます。
誰がそう言ってくれなくても、親が悪いと怒る自分を、許してあげてください。
親のことは許さなくていいんですよ。
毒親を許せないと怒る気持ちは、当たり前の反応です。
怒りは発散していこう
怒りを内にため込むと、体にストレス症状が出てしまうため、なるべく外に発散しましょう。
怒りの気持ちを叫んでもいいし、ノートに書き殴ってもいいと思います。
私は自分の親が毒親だと知ってから、なんでこんな仕打ちを受けないといけないんだと、毎日毎日親に対して怒り憎みました。
怒りで目の前が真っ赤になることもありました。
そんなとき、受けた仕打ちや理不尽な言葉をノートに書きなぐると、少しだけすっきりしましたので、脳内の怒りを紙に書くという行為は結構おすすめです。
その日にすっきりするだけでなく、別の日に見返して、あの日はこんなことをされて怒っていたんだな、やっぱりこれは怒っていい内容だ!と理性的に冷静に判断できるからです。
また、夜に自転車をこぎながら、思いのたけを叫ぶと、ただの独り言ではありますが、視界の広さと風の気持ちよさで、少し落ち着くことができるので、おすすめです。(あまり都会だと無理かもしれませんが)
毒親への悲しみ・絶望を認める
自分の親はまともではなかった、自分はひどい環境に育ってしまったという悲しみ、絶望を感じることもあります。
未成年で、自分でどうにかできるお金も少なかったり、体調を崩していたりして、家から離れることもできないと、ずっとこの暗闇が続くような気持ちになるのは当然です。
家から離れていても、何かと接触してきて精神的に逃げられなかったりすると、一生この親と付き合うのか…と絶望する気持ちになるのも、また当然です。
自身の悲しい気持ち、絶望する気持ち、自分を可哀そうだと思う気持ちを認めてください。
この「自分は悲しいんだ」という思いを封じ込めてしまうと、そのまま親の人形になっていってしまいます。
親はやがて老います。老いると必ずパワーダウンします。そして反対に、あなたは成長します。パワーバランスは必ず逆転します。
毒親に対する気持ちの混乱
親も大変な思いをして育ててくれたのに、親が悪いと思ってよいのかという気持ちの混乱も起きます。
親の良い面や、親が苦労してきた姿を見てきた場合、親が悪いと思うことに対して違和感を持つ場合もあると思います。
親はたしかに私をほめたことがない。どれだけ頑張っても、いつもけなされる。でも苦労して育ててきてくれた。そんな親を悪いと思っていいんだろうか?
そんな混乱が自分のなかにあることも、受け入れてください。
毒親はあなたの怒りや悲しみを理解しない
これらの怒りや悲しみを、親に対してぶつけたいと思うでしょうし、ぶつけるのは構わないと思います。私たちには嫌なことを嫌と言う自由があります。
しかし、まずほとんどの場合、毒親が理解してくれることはないでしょう。
どんなに言葉にして伝えても、毒親が自分の間違いに気づくことは、ほとんどありません。
むしろ、親に対して「親からのいじめ」を告発しても、ろくなことにはなりません。
「育ててやったのになんて言い草だ!親不孝め!」(自己正当化)
「そんなひどいことを言うなんて!」(悲劇のヒロイン化)
「お前の考えすぎだ」(子供の気持ちを軽んじる)
「はいはいごめんね」→「謝ったからいいでしょ?」(うわべだけの対応→逆ギレ)
毒親に対して怒っても、反省してもらう、自分のやったことを理解してもらうことは、まず不可能に近いことです。
毒親の反応によって、ますます傷ついてしまうことがほとんどなので、モンスターが自身の汚さに気づくことはないと思っておきましょう。
ステップを踏んでいけば、親を許すことをしなくても、親という存在を自分の人生から追い出せば、毒親といういじめ加害者に悩まされず、平穏に過ごすことができるようになります。
まとめ
今回の記事は以上です。
自分のなかの親への怒りを認めることは、「お前が悪い」と言われてきた呪いをとき、自分を大切にする第一歩となります。
次は、「ステップ4:親が毒親になってしまった理由を知ろう」です!
お読みいただきありがとうございました!