- 「私はもしかしたら毒親なんじゃないか」と悩んでいる人
- 将来自分が毒親になりそうと思っている人
- パートナーが毒親になりそうと心配している人
子供をきつく叱ってしまった、子供に怒鳴ってしまった、イライラを子供にぶつけてしまった…
私は、僕は、毒親予備軍かも、と思い悩む方は少なくないと思います。
毒親とは、自他の境界線があいまいであり、自分のことを毒親だとは認識していない場合がほとんどです。
なので、自分は毒親かも…と思える時点で大丈夫とは思いますが、誰にでも、毒親になる可能性はあります。
子育て中に注意すべき負のサイクル
子育て中に、以下のサイクルにもし陥っていたら、注意が必要です。
どこかでそのサイクルを断ち切る必要があります。
①一生懸命に子育てしているのに、子供が言うことをきかない
②うまくできない自分を責める
・SNSでキラキラした子育てを見て、自分はこうはできないと落ち込む
・自分の子育てがあっているのか、無限に情報検索してしまう
③自己嫌悪に陥る
④イライラや不満が強くなる
・自己肯定感が低くなり、自分の立場を守るためにまわりに対して警戒心が強くなる。
・不安感や不信感、被害者意識、イライラが強くなる
⑤怒りをパートナーや子供に向ける
⑥子供を叱りすぎてしまい、自己嫌悪が強まる
以下、②~⑥の繰り返し
以上のサイクルに陥ってるからといって、そのまま毒親になるわけではありません。
むしろ、自覚できてる人は子供に向き合うことができる人です。
自己嫌悪やイライラ、子供に対して叱りすぎてしまったときに、今自分はこのサイクルのなかにいるんだなと客観視することが大事です。
負のサイクルを断ち切る対処法
①自分の子育てのハードルを下げる
毒親から一番遠ざかるためには、「子育てのハードルを下げる」ことです。
昔よりも今の方が共働き家庭も増えたため、
- ワンオペでなく、父親と母親の2人で育児をしよう
- なるべく家事は手を抜いて、家電や外注サービス等に頼って、親は笑顔でいよう
こんな風潮が強まってきたと思います。
しかし一方で、少子化だからこそ「育児を楽しむべき」という風潮も強まり、親の首を絞めているようにも思えます。
子供は子供の人格があるので、たとえ親がどれだけ立派で、どれだけ力を注いでも、大した結果にならないこともあるのが現実です。
子供の人生が親の育て方で100%決まってしまうわけではありません。
②自分は自分、子供は子供だと理解する
仕事をバリバリこなしている人、もしくは本当はキャリアが欲しかった人は、こんな不満を持っていたら要注意。
仕事をバリバリこなしている人
親子は折り合えるポイントは、自分と子供の間にしかありません。正解なんて存在しない場合がほとんどです。
本に書いてある「良い子育て」は、だれかにとっての正解ですが、自分の子供の正解でない場合も多く存在します。
子育てサイトには「子供に片付けをさせるようにしましょう」と書いてあったとしても、「親が先に片づけて、一緒にやろうと声をかける方が、親も子も納得して片付けできる」場合だってあります。
教育番組では、「子供が風呂に入りたくないと喚いたら、理由を聞いて落ち着かせてあげましょう」と言っていたとしても、「理由を聞いたって余計に癇癪がひどくなるので、さっさと風呂に抱えていってお風呂で楽しく遊んで気持ちを切り替えてあげましょう」が正解な時もあります。
本当はキャリアが欲しかった人
自分はできなかったから高学歴にしたい!こういう教育を施したい!と思っても、その信念は親のものであり、子供のものではありません。
プレイヤーはあなたでなく、子供です。
何か成し遂げたい思いが自分のなかにくすぶっていたとしたら、自分をスキルアップすることを考えてみると、その方がかえって頑張っている親の背中を見せられるかもしれません。
③SNSの良い部分だけ見て自己嫌悪しない
SNSの良い点は、自分の悩みを共有できるところにあります。
その点では私もSNSに大変お世話になっています。
しかし、他人の良い点が際立って目についてしまうのもまたSNSです。
- この子はもうつかまり立ちできてる(うちはまだなのに)…
- この子は外でこんなに大人しく笑顔でいられる(うちは外に出かけると泣くのに)…
- このお母さんはこんなきれいなお弁当を作ってる(私はベビーフードなのに)…
- このお父さんは1年も育休とれてる(俺はとれないのに)…
SNSには良い面もあるため、一切使わないと思う必要は全くありません。
④比較対象にならない相談相手を見つける
相談相手がいることも大事ですが、子育ては個人差があるため、子供の年齢が近いママ友やパパ友ではどうしても比較してしまいがちです。
おすすめなのは、ライバルにならないような相談相手を見つけることです。
かといって子育てに無関係な人でも悩みを分かち合いにくいため、気持ちはわかってくれるけど状況が似ていない人がおすすめです。
子供が年の離れているママ友パパ友でもいいですし、信頼できそうな保健師さんや、ファミリーサポートの人、叔母さん叔父さん、会社の先輩でもいいですね。
まとめ
今回は、毒親にならないための方法をお伝えしました。
もし、「今すでに過干渉かも」「叱りすぎてしまっている」「ストレスをぶつけてしまったことがある」と自覚があるとしたら、それは必ず改善することができます。
毒親とは、自分の毒に気づけない生き物です。
子供から糾弾されても、「あなたのためを思って」とか、「そんなことしたっけ?(忘れている)」というように自分のなかにフィルターがかかっており、自覚することもできないのが毒親です。
だからひどいことが平気でできるんです。
毒親予備軍になっていたとしても、自分の気持ちを自覚し、状況を客観的に整理し、子供への接し方を変えることは、今からでも遅くありません。
わがままを言う子供に対して、「私はそんなにわがまま言えなかったのに」と嫉妬する気持ち、「手を煩わせるなよ」と苛立つ気持ちも、「かわいくない」と思ってしまう気持ちも、どれも確かに自分の気持ちです。
自分のなかの気持ちを理解することから初めてみてください。
以上、お読みいただきありがとうございました!