今回は、毒親からのしつこ~~い電話やメールをなんとかするための方法をお伝えしていきます。
大した用でもないのに、親がただ愚痴ってスッキリするために、親の都合のいい時間にかけてくる電話。
あなたに嫌味を言うため、説教するためだけにかけてくる電話。
こんなものに対応する必要は全くありません。
親に対し、迷惑だからやめてくれと言っても、このページを見ている方の毒親には、まず通じないのではないでしょうか。
それは、毒親に「子供は思い通りコントロールできる」と思われているからです。
その支配を、レベル別に、徐々にゆるめていきましょう。
毒親からの迷惑電話・迷惑メール対処法
すぐにでもできる対処法から、なかなかハードルは高いけれど効果の高い対処法まで、レベルごとにご紹介していきます。
今できるところから初めてみてくださいね!
レベル1:すぐに電話をとらない、かける時はこちらからかけ直す
親から電話がくると、
(出なきゃ)(嫌だな)(でも出ないと不機嫌になる)(すぐに対処しなきゃ!)
と思ってしまう人も多いと思います。
迷惑電話には絶対にすぐに対処しないでください。
電話をすぐにとらないことには、こんなにも利点があります。
①いきなり電話が来て動揺した気持ちを立て直せる
②電話を受け取るという「受動的」な立場から、こちらの都合のいい時にかけるという「主体的」な立場になれる
③「電話をしたら子供にすぐに反応してもらえる」という前提を打ち壊せる
④電話が来ても、時間を置いたら親のボルテージが下がる場合がある
電話による親の攻撃を少しでも和らげるためには、こちらがまず冷静になること、そして、思い通りにはならないという意思を見せることです。
電話もメールもLINEも、本体自分の都合のいいときに返信すればいいものです。
すぐに出ないと鬼のような着信が来てストレスな場合は、メールやLINEで何か適当な理由をいっておきましょう。
「今忙しいから」で十分ですが、それで納得しないタイプには、「今、友達が来てるから」「これから歯医者だから」など、他人の存在を感じさせ、かつつっこまれにくい理由がいいですね。
レベル2:電話には絶対に出ないで、メールで対応する
レベル1よりちょっと難易度があがりました。
電話もメールも拒否すると家に突撃される…警察に通報される…などの心配がある場合は、メールだけで対応しましょう。
最初は必ず「なんで電話に出ないんだ」「メールじゃなくて電話に出ろ」と言ってくると思います。
電話の猛追があったり、留守電を入れまくったり、LINEが止まらなかったり、怖い思いをするかもしれませんが、とにかく絶対に電話にでない、かけないでください。
「何でかわからないんだけど、電話の調子が悪いんだよね」とだけ言って、すっとぼけましょう。
電話を無視している間は、不安になったり恐怖したりするかもしれません。でもそれは、絶対に半年も1年も続きません。
嫌がらせには、「やめて」と言うよりも、無視が一番効果的です。モンスターもやがて疲れます。順応するようになります。
しばらく続けていると、親もメールでしか返ってこないので、仕方なくメールで来るようになります。
毒親が暴走するのは、子供は親の思い通りになると思っているからです。あきらめるまで、とことん無視して右から左に流しておきましょう。
レベル3:メールやLINEは1日おく、文面はなるべく簡素化
「メール・LINEで対応」が身に付いたら、次は頻度を減らします。
電話でなくラインでやり取りするとしても、怒涛のラインが来たら参ってしまいますよね。
「今何してるの」「なんで反応しないの」「はやく応答しなさい」「心配してるのに」「無視するな」・・・
こんな迷惑メール、誰でも気が滅入ってしまいます。
彼氏彼女だったらすぐ別れればいいんですけどね。
いきなり何日も返さないと「子供と連絡がとれない!何かあったのかも!」警察に通報するという信じられない行動をとる親も存在します。
会社に突撃したり、一人暮らしだったら家に突撃する親も存在します。
最初は1時間、3時間、半日、次の日、3日後…徐々に間隔をあけていきましょう。
「なんですぐに出ないんだ」と言われても、「気づかなかった」だけで対応しましょう。
色々理由を言ってしまうと、それに対して追撃されてしまいます。
これも、最初は怖い思いや嫌な思いをするかもしれません。
それでも、必ず人は仕方ないと思って順応します。早く応答しろ!という怒りをそのまま1年も続けられる人はいないからです。
レベル4:電話番号を変える
最終的には電話番号を変えてしまうのがベストです。
一番の利点はなんといっても、「絶対に親から電話がかかってこない」という精神的な解放感です。
私も番号を変え、親には知らせていませんが、精神的に物凄く楽になりました。
親からの連絡は、兄弟を介して連絡してもらう、もしくはメールで対応する、等で対応します。
電話番号を変えると、会社や何から色んなところに登録している番号、全部変えなきゃいけないですし、友人知人にも知らせないといけません。正直ちょっと面倒でした。
そんなときは携帯を2台持つのもおすすめです。
新しくなるべく安い携帯を買って、その番号を「携帯番号変えたよ」と毒親だけに伝え、親専用携帯にしてしまうのです。
そうすれば、着信やメールをいちいち見て、(うわ、また親だ…)と思わなくてすみます。
コストはかかりますが、精神的にはかなり楽になるのではないでしょうか。
余談:ある毒親育ちの迷惑電話体験談
余談ですが、知人の毒親暴走話を1つだけご紹介します。
これを聞いた時、毒親電話のしつこさと迷惑さにぞっとしたのを覚えています。
いつもはすぐに毒親の電話に応答していたAさん。
毒親とは片道2時間離れた場所に住んでいました。
その日、毒親は突然の「今からあなたの家に行くから」という電話をかけました。
もちろんAさんの予定なんて毒親には関係ありません。
子供の家は私の家、いつでも訪ねていいと本気で思っています。
Aさんは外出していましたが、毒親の接触に疲れ果て、その日は電話にも出られない精神状態でした。
何度も鳴り続ける電話。
「今新幹線乗ったから」
「今駅に着いたから」
「今家に向かって歩いてるから」
という留守電を残し、どんどん近づく毒親。まるでメリーさん。
Aさんが外出から帰宅すると、家の前にはカンカンに怒っている毒親が。
「なんで電話に出ないのよ!」
ふるえあがる友人。
そして毒親は勝手に買ってきた総菜を冷蔵庫に詰め込み、勝手に掃除をして物の位置を勝手に変え、勝手に買ってきたインテリアを飾って、帰っていったそうです…
…その辺の怪談より怖いですよね。
毒親に「こいつはなんでも思い通りにコントロールできる」と思われていると、本当に怖いです。
毎日の生活にも支障が出てしまいます。
今回は以上です。お読みいただきありがとうございました!