今回は、毒親育ちで結婚、子育てをしているブログ主の立場から、毒親育ちが結婚することの良さについてお伝えしていきたいと思います。
毒親育ちだろうとそうでなかろうと、結婚は一つの選択肢にすぎません。配偶者と一緒に生活するのも、生活スタイルの一種に過ぎません。
私自身も、今の配偶者と出会うまで結婚する気は全くありませんでしたし、その頃にいくら周囲に「結婚した方がいいよ!」と言われても、余計なお世話だほっといてくれ、としか思いませんでした。
ではなぜこの記事を書いたかというと、毒親育ちが結婚によって救われるということがあることを知ってほしいからです。
毒親育ちはどうしても、「結婚」に対してマイナスイメージを持ってしまいますが、むしろプラスになるかもしれないということが、少しでも伝わると嬉しいなと思います。
↓毒親結婚が結婚できない、したくないと思う理由についてはこちら↓
結婚メリット1:毒家族から脱出し、新しい家族の一員になれる
私たちは生まれたときから、生家の一員として育ってきました。そして、その生家から毒を受け続けてきました。
たとえ絶縁できていたり、疎遠になっていても、その縛りは継続されます。「あなたの家族は?」と聞かれると、それは毒まみれの生家の人々のことになります。
「家族」イコール「生家」であり続けます。
ところが結婚すると、世帯が分離され、世間には新しい世帯としてみなされます。
親の戸籍から抜けることができます。
戸籍上変わるだけじゃん、と思う方もいると思いますが、自分の家族は自分と配偶者!と思えることは、思っていたよりかなり精神的楽になりました。
厳密には結婚しなくても、分籍によっても親の戸籍から抜けることはできます。
下記に分籍についてご紹介していますので、興味のある方はぜひ読んでみてください。
結婚メリット2:姓が変えられる
これもかなり大きなメリットです。
毎日毎日、親と同じ「○○さん」と呼ばれていた名字を捨て、新しい名字を得ることができます!
私は家が嫌いだったので、もちろん自分の名字も嫌いでした。
結婚して新しい名字で呼ばれるようになり、書類に毒親と同じ名字を書かなくてよくなり、身が軽くなる思いでした。
まだまだ男性が女性の姓にすることは割合的には低い(4%程度)ですが、それでも男性が女性の姓にしたっていいのです。
名字を変え、毒親とは違う姓になることは、親とは別家庭になったという気持ちをさらに強めてくれます。
結婚メリット3:緊急連絡先を配偶者にできる
私は一人暮らしとともに絶縁しましたが、それでも書類の「緊急連絡先」に親の名前を書くのが死ぬほど嫌でした。
他の人の名前を書いたっていいのですが、続柄まで書かなければいけないような書類(例えば会社とか…)では、そうもいきません。
かたくなに書かないという選択もできますが、やっぱり理由は聞かれますしね。
結婚することで、すべて配偶者の名前を書くようになり、もう親に連絡がいくことはない安心感といったらなかったです。
「配偶者ブロック」、精神的にめっちゃ効きます。
結婚メリット4:味方がいる居場所を確保できる
毒親育ちにとって、毒親は味方ではありません。
私にとっては生まれて最初に会った人が生涯の敵でした。みなさんはどうでしょうか?
結婚することで、自分の一番の味方がずっとそばにいれくれる安心感を得ることができます。
私は初めて、「誰かがいる家でくつろぐ」ということを体験できました。
もちろん一人暮らしでもくつろいではいたのですが、もしかしたら親が突撃してくるかもという恐怖を感じていました。
毒親に育てられた弊害からか、いまだに私は人を簡単に信じられないですし、人なんか嫌い、人は信じられない、とハリネズミのように毛が逆立ってしまうことがあります。
1人暮らししていてもずっと逆立っていましたが、信頼できる家族といると、だんだん穏やかになっていくのがわかりました。
「味方」がそばにいることはとても心強く、ささくれだった心を穏やかにしてくれます。
結婚メリット5:「もう結婚したんだから」という盾
これは女性の方がより使えるかもしれません。
特に過干渉型の毒親に対して、「もう結婚したんだから!」「嫁にいったんだから!口出し手こないで!」と言うことができます。
これもまた「配偶者ブロック」ですね。
毒親が関わりにきても、配偶者が嫌そ~な顔をしてくれるとなお効果があります笑
配偶者がいると、特に過干渉型の親は手出しができにくくなります。
いきなり毒親が家に来ようとしても、「今から配偶者の友人が来るから!」と盾にしていまえばいいのです。
もし毒親の攻撃を見て見ぬふりしそうなパートナーであったら、結婚する前に少し考えた方がいいかもしれません。
結婚前に、毒親はどんな人なのか、どういう対処をしていくのか・してほしいのか、話し合いが必要かもしれません。
自分が毒親に干渉され疲弊しているのに、見て見ぬふりされるなんて、二重に辛くなるだけですからね。
まとめ
今の時代、結婚してもしなくても、子供をもってももたなくても、事実婚でも、独り身でも、自分が楽しく過ごせるならそれが一番です。
結婚は無理してするものではありません。合わない人と結婚して、せっかく毒親と離れてもまた新しい家族でモラハラを受けるなんてごめんです。
私も結婚する気、全くありませんでした。
夫と出会い、この人となら憧れていた「普通の幸せな家庭」が作れそう、と初めて思えたので、結婚しました。
出会っていなかったら、今頃は単身者用マンション購入を検討し始めていたと思います笑
暴言の飛び交わない、物が飛んでこない、脅迫されない、普通に笑って毎日が過ごせる家族というものを、この年になって教えてもらっています。
現状を変えるのは、結婚という手段だけではありません。
でも、毒親育ちは結婚によって救われるということを知っておいてほしいです。
以上、お読みいただきありがとうございました!