- これからICL手術を受ける人
- 目が悪いのをなんとかしたい人
- ICLやレーシックに興味がある人
- ICLのリアルな体験談が知りたい人
水晶体の前にレンズを入れて視力を矯正する手術
前段:なんでICL?手術費用はどのくらい?
ICLとレーシックをおおざっぱに比較するとこんな感じです。
ICL | レーシック | |
金額 | 45万円~70万円 | 15万円~35万円 |
---|---|---|
近視の戻り | 少ない | 大きい |
ハロー・グレア | あり | あり |
ドライアイ | なし | 可能性あり |
紫外線カット | 90%以上カット | なし |
強度近視・強度乱視 | 対応可 | 対応不可 |
私の選んだ病院は「-5d以上乱視なしで60万円弱」でした。高い、高すぎるよICL。
でもコンタクトに1日200円弱、年間で6~7万円かかっていたので、10年で元が取れて、しかも快適ならばアリだな!と決め、勢いのまま予約しました。
「ICLは取り出せる(可逆性)」は本当にメリットなのか?
しかもICLは、なるべく小さい傷ですむように、レンズを折って入れて、目の中で広げるんですよね。それを取り出すって、入れる時よりもきっと大きめに切るだろうし。
それに、取り出し後もまたあの不便な術後を過ごすのかと思うと、「取り出し可能」をそんなにメリットとしてアピールするのもどうなんかな…と個人的に思ってます。
レーシックは角膜を削り、ICLは目に異物を入れる。どっちが良いというのは無く、総合的に判断するしかないのかなーと思います。
ICL手術体験談~検査から手術前まで~
決めた病院に電話→(2週間後)1回目の検査→(1週間後)2回目の検査→(3週間後)手術
と、有給を駆使し、1回目の検査から手術まで1カ月の超スピードで駆け抜けました。
レンズの取り寄せに最短で2週間かかるため、最短でもこのくらいの期間はかかるのですが、人気の病院では手術の予約が数か月待ちになることもあるようです。
私はとにかく手術におびえる時間を減らしたかったため(ビビりすぎ)、検査の電話予約時に「いつ頃手術できますか?」と聞いておき、なるべく早くできる、待たなくてよさそうな病院を選びました。
①病院選び
眼科ならどこでもできると思ってたICL、実はどの眼科でもできるわけではなく、ICLの免許を持った医者のみが実施できます。なのでかなり病院は限られます。
値段や、保障期間はまちまちなので、色々比較してから決めることをお勧めします。
私は、家から近くて(術後頻繁に通うことになるので近さは重要)、保障期間1年、評判や実績もそこそこの病院を選びました。
唯一ICL手術で後悔したこと
それは、笑気麻酔がなかったこと。
行ける範囲で笑気麻酔ありの「コンフォートICL」を行っている病院は、充実したケアを売りにしていて、相場よりも20万円も高かったんです。
手術はたかが20分程度らしいし、まぁ別になくてもいいかと思ってたんですよね。
でも、日が近づくにつれて、やっぱり笑気麻酔が欲しくなる。こわい。逃げたい。前金10万円を払っているので今更逃げられん(前金払ってなかったら逃げてたかも)。
が、結果的に「不安を抑える薬(多分抗不安薬)」を処方してもらえ、フワーっとした気持ちで手術を受けることができました。
②1回目の事前検査
検査費用は2,000円でした(色々調べると、無料のところもあるよう)。流れはこんな感じ。
「機械による目の検査」→「視力検査」→「目薬で瞳孔を開けて医者が診察」
まずは、機械で目の検査です。気球を見たりするやつを延々機械を変えて色々やる感じです。いつ終わるんだってくらいやります。
どっかの情報で「目に針を刺す検査がある」と聞いて怯えまくっていたのですが、そんなものありませんでした。眼科によってはあるのかな?
その後、ランドルト環の視力検査(Cマークのやつ)を過去最高にめちゃくちゃ丁寧にやり、現在の視力を測定。
そのあと目に瞳孔を開く目薬をし、近くがぼんやり見えなくなる老眼状態を経験します。そして眼科医に目に光を当てられて色々見られます。眩しいけどもうなすがまま。
異常がないか、ICLに適合しているかを確認するらしいです。
嫌だったこと①:検査後眩しい!
そのまま半日瞳孔開きっぱなしのまま帰らされるので、近くは見えないわ、光がめっちゃ入ってきて眩しいわで、普通につらい。「サングラス持参してね」って教えてほしかった。
日中の太陽も、電車のホームの明かりも瞳孔ガン開きの目に攻撃してくるので、帰るのがめちゃくちゃ辛かったです。
午前中に検査したので、帰り道は「まぶしい・・・つらい・・・見えない・・・」とぶつぶつ言いながら帰りました。
スマホ操作もろくにできないし、眩しいし、帰って寝ました。半日なんもできないと思っておくといいと思います。その後仕事なんて絶対無理だから、半休とかやめようね。
嫌だったこと②:検査前は3日間眼鏡生活
私は眼鏡が嫌いです。鼻の部分がどうしても赤くなるし、眼鏡をしている自分の顔も嫌いだし、とにかく邪魔だし。ズレるし(合ってないだけ)。
コンタクトは検査3日前から禁止なので、これが地味~に嫌でした。
③2回目の事前検査
二回目の検査は視力検査のみ、プラスで血液検査(+5,000円)でした(感染症にかかってないかを調べるらしい)。
ここでも検査前3日間の眼鏡縛りがあります。眼鏡キライ。でもこれで眼鏡とサヨナラできるなら耐えられる。
検査で感じたのですが、いつもの眼科よりスタッフの対応がめっちゃいいんですよね。
普段の眼科って、なんていうか皮膚科に通じるものがあるというか、こう、スタッフが適当というか医者が雑というか…やっぱりICLをやれるような眼科は教育もいいのかな。収入もよさそうだし。
④視力(ICLの度数)決定と手術日決定
1回目も2回目も、度数の入った眼鏡(黒くて重くてごっついやつ)をかけて、ICLレンズの度数を決めていきます。
わざわざ2回もやるのは、日によって目のコンディションは微妙に違うからだそう。
私が30代だったからか、
「ICLで度数を上げすぎると、近くの見えなさと遠くの見えやすさの差で、老眼を感じるのが早くなる」
ことをめちゃくちゃ強調されました。
じゃあ2.0とかめちゃくちゃ見えなくてもいいか…と、1.2あたりを狙って設定。
その後、手術の説明や術後の生活なんかの説明を受け、手術日を決定します。
日が近づくにつれ、不安は増し、ネットやYouTubeの体験談を見まくり、余計不安になり…を繰り返していました。
保護メガネはヘッドバンド付きがおすすめ
保護メガネは病院でも買えたのですが、寝ている時に外れてしまうのが心配で、バンドに取り換えられるものを買いました(買ったのはこれ↓)。
Sサイズでちょうどよかったです。 寝相が悪くなかったらバンドなしでも大丈夫ですが、あるに越したことはないかな。
⑤手術前の過ごし方~点眼生活とコンタクト禁止~
検査前と同様にコンタクトは3日前から禁止ですが、1日4回(朝・昼・夜・寝る前)の点眼も追加です。
目薬で目の中の菌をひたすら殺して備えます。以下疑心暗鬼な手術までの数日間。
- 何で眼科のICL関連記事ってあんないいことばっかり書いてあるんだ。そりゃあ商売だもんな。
- 何で芸能人YouTuberのICL動画ってあんないいことばっかり言うんだ。案件か?
- 何で素人YouTuberの失敗したICL動画ばっかりオススメに上がってくるんだ…やめろ…
ビビりにビビりまくり当日を迎えました。
長くなってしまったので、続きは後編で!