私は現在結婚し、小さい子供が1人います。
夫とも子供とも関係は良好で、毒親育ちが結婚するとこんなにメリットあるよ!なんて記事も書いてしまいました。
でも、実際に毒親育ちの結婚は、簡単なものではありませんでした。
前段:そもそも結婚願望はなかった
私は毒家庭で育つ中で、愛し合っていない両親、子供をいじめる母親、子供に無関心な父親、姉を殴る弟、母と祖母の嫁姑戦争を見て、体験しまくったせいで、結婚する気も子供を持つ気もさらさらありませんでした。
付き合っている人に結婚をほのめかされても、(めんどくさ、勘弁してくれよ…)としか思いませんでした。
男性はいつか結婚して子供を持ちたい人が多数派だろうし、長く付き合うなんて自分には無理なんだろうな、とも思っていました。
最近は子供を持たない選択をする夫婦もずいぶん増えてきましたが、それでもまだまだ「子供いらない」人は生きにくい世の中です。
しかし、今の夫と付き合っていると、
と、ふと思うようになりました。
子ども好き。きれい好き。おおらか。感情がいつもフラット。怒鳴ったりしない。無関心になったりもしない。
という良い条件で最初から選んだというよりは、
(なんか大丈夫そうかも)という超頼りない漠然としたカンでした。
そうしてさくっと結婚したはいいものの、結婚相手は多少母親が過干渉なだけの健全家庭育ち。
壁①:両家顔合わせが地獄だった
「親と仲が悪い」という、一歩間違うと破断になりかねないクソ重な事実は、結婚前に事前に夫から義母達に伝えてもらっていました。
そして義母は、「そんなこともあるわよね」と大海のような広い心で納得してくれました。
しかし、私が夫側のご家族と顔合わせして、少し経った頃。
義母「やっぱり一度、そちらのご家族にもお会いしておきたいわ」
私は絶縁後、2度と実家に帰るつもりはありませんでした。
なので、私が結婚したくなかった理由の大きな1つは、結婚すると「結婚時の両家顔合わせ」という回避不可のイベントが待っているからでした。
しかし、下の記事にも似たことを書いたのですが、やはり回避できるわけもありませんでした。
そうして、一度だけ、両家顔合わせが行われました。すでに籍をいれた後でした。完全な事後報告です。
私には一切話しかけてこない母親。
相変わらずなんも喋らない父親。
真顔を張り付けている私。
冷え切る空気。
味なんてもはやわからない料理。
ギリギリ痛む私の胃。
居心地悪そうな夫。
引きこもりの弟はもちろん不参加。
なんとかふわふわした身のない会話でその場をつないでくれる義母。
最悪に最悪な居心地の悪い空気でした。
そしてさらに最悪なことに。
絶縁後に再度引越し、電話番号も変えていたのですが、毒親が夫に無理やり住所と電話番号を聞いたせいで、それらがバレてしまいました。
それ以来全く両家の交流もなく、毒親には一切連絡をとっていないので、今は平和ですが、その時は本当に地獄を味わいました…
壁②:結婚式に絶対に親を呼びたくない新婦 VS 友人呼びたい新郎
籍を入れたあと、結婚式の話になりました。
私はもちろん親なんて呼びたくありません。
そうすると親なしで友人を呼ぶ結婚式なんて成立しないので、必然と2人だけで挙式したいということになりました。
義母は快くOKしてくれました。
しかし、私よりずっと交友関係の広い夫は、一旦は納得してくれたものの、「やっぱり友人呼びたい…」と言うように。
しかしここばかりは絶対にゆずれない願いな新婦。
義母の顔を立てて顔合わせは頑張ったと言い出す新婦。
それなら式なしで籍だけ入れるのでもいいと言い出す新婦。
折れる新郎。
ということで話し合い(?)の末、無事2人挙式を上げることができました。
式は2人だけでしたが、式場スタッフさんが盛大に祝ってくれ、教会で人を気にせず色んなポーズで写真をとりまくり、最高に楽しかったです。
壁③:仲直りしてほしいと期待されていた
夫は「嫁が毒親育ち」というめんどくさい事実に理解を示していたものの、心のどこかでは、いつかは分かり合えると思われていました。
夫の気持ちはこんな感じだったようです↓
特に、「子供ができたら必然と母と娘は仲直りする」と思われていたのはとてもショックでした。
それまでも、自分が親にどんなことをされてきたとか、どんな思いをしてきたとか、伝えてきたつもりでした。
でも、いじめを経験していない人には、いじめられた人の本当の苦しみはわかりません。
本当に「理解」してくれたのは結婚してから数年経ってからでしたが、それでも理解してくれただけありがたいなぁと今では思っています。
次回へつづく
長くなってしまったので、後編に続きます!
後編はこちら↓